「梅澤さんは英語が苦手なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。東大系は英語が苦手なので、普通、東大には入れないのです。」

「東大系は、普通、東大には入れないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。英語は、他の教科と違って、学校で習ったことを全て覚えていたとしても、試験に知らない単語が出るのは一般的です。また、学校で教える文法を完全に覚えていたとしても、理解できない英文が出てくるし、まともな英作文もできません。」

「それで、英語は東大系が苦手な教科ということになるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。どうやって勉強したらいいのか分からない科目ということになります。しかし、東大は英語で論文を書く能力がある学生を求めているのです。」

「なるほど。それで、東大系は東大に入れないということになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。東大に入れるのは、英和大辞典を1冊丸暗記しているような難波先生タイプや中学生で英文法に関する博士論文が書ける川上さんタイプですが、この二人は超天才系で、東大系ではありません。」

「それでは、どういう東大系が東大に入れるのですか」と町会長。

「僕の高校のクラスから2人東大に入っているのですが、1人はお父さんが外交官だったのでフランスで生活をした経験がありました。クラスでは目立たない存在だったので、間違いなく東大系だと思います。」

「英語ではなく、フランス語で受験をしたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「東大系は、海外で生活しないと東大には入れないということですか」と町会長。

「川上さんのお嬢さんが、東大系でも天才系でもないのに東大に入っていますから、小さいときから東大入試専門の塾で英語を勉強すれば入れるのだと思います。」

「ところで、僕のような天才系は、なぜ、東大に入れないのですか」と町会長。

「天才系が、東大系より頭が悪いということはありません。」

「本当ですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。東大系自体、幼児期からの強い劣等感があるため、東大に入学してさえ、自分の能力に不安を持っています。」

「それは意外ですね」と町会長。

「ですから、東大に入学した東大系でも、偉そうにふるまうことは決してなく、常に謙虚で、周りの人に対する気配りを忘れません。」

「それは意外ですね」と町会長。

「その結果、仲間とのつながりが強くなり、東大閥を形成することになるのです。」

「慶應義塾幼稚舎からエスカレーター式に慶応大学に入学した人が、慶応閥を形成するのと同じですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「慶應義塾幼稚舎からエスカレーター式に慶応大学に入学した人は、激しい受験戦争を経て外部から入学した人に対して劣等感があるということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2021/11/1

<水道後記52>
外形14mm、厚さ2mm、長さ10cmのアルミニウムパイプの実験は、複合継手は使わずに、パイプエンドだけ結合して行うことにした。構造上は同じに見えるがパイプエンドの方がすっぽ抜けやすいからだ。パイプエンド以外の継手には、ポリエチレン管を継手内のゴムパッキングを1センチほど超えるくらい奥まで挿入したためかも知れない。

パイプエンドだけ結合して行うことにした理由には、実験を単純にし、時間をかけずに結論を出したかったということもある。水道管は水漏れが悪化しているのだ。

実験は、SKXのパイプエンドにアルミニウムパイプを挿入して行い、すっぽ抜けなければ、続いてTBCのパイプエンドがすっぽ抜けるかどうかの実験をする予定だった。<続く>

2024/10/16